【お知らせ】日本大学文理学部で「シニア×情報セキュリティー」の講義をしました(レポート)
BABA lab代表の桑原が、日本大学文理学部にて「シニア×情報セキュリティー」に関する講義を実施しました。本講義では、シニア層の情報セキュリティに関する実態や課題を学生に伝えるとともに、シニアがどのように情報やスマートフォンに触れ、どのような困難に直面しているか、また、どのように楽しんでいるかについて伝えました。
■シニアとテクノロジーについて
近年、スマホの普及によりシニアも日常的にテクノロジーを活用するようになっています。しかし、スマホの使い方やセキュリティに関する知識不足がトラブルを引き起こす原因となっています。
また、テクノロジーがシニアにもたらす楽しみや便利さについても議論しました。オンラインショッピング、SNS、ビデオ通話など、学生が想像するより、シニアがテクノロジーを活用していることも伝えました。
■AIとシニアの声のギャップについて
AIの学習データにシニアの本当の声が反映されていない点にも触れました。多くのAIシステムやツールは、ネット利用率が高い若年層のデータを中心に学習されており、シニア層の独自のニーズや課題が十分に反映されていない現状があります。
■デジタルデバイドについて
デジタルツールを使いこなしているシニアと、取り残されているシニアとの間での格差についても議論しました。高齢者の中には、新しい技術に積極的に取り組み、楽しんでいる人がいる一方で、十分に活用できていない人も多く、これが社会的な分断を生む原因となっています。このギャップを埋めるためには何ができるか?について考えました。